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すれ違っていたの、あの時。

前回〝皆さんのジャニ熱に触発されて〟ブログを始めたと書いたが、建前である。実はもっと切羽詰っていたからである。見栄っ張り。

「Twitter140文字で書けるかい!白い目で見られたくないもん!でも書かないと忘れる!早く言葉にしてしまわないと!」

Twitterで、ど新規でチキンだとつぶやけない事とは、つまり赤西くんと田中くんの事だ。

学生の頃、「6人の中で誰が好き?」と取るに足らない会話を幾度となく交わしてきた。当時の私はジャニに興味はなくともよどみなく答えを返していた。10代女子の会話は連携が最優先、本当の意味はここぞという時だけだからだ。「うーん、よく知らないけど歌声とかなら赤西くんで、外見や性格とかは田中くんかなぁ。後の4人は顔と名前一致しないし」と。

時の流れとはつくづく不思議である。顔と名前の一致しなかった4人のファンをやってるんだよ、当時の私。

第一次嵐沼期以降、ジャニ出演歌番組は時間が合えば見るようになっていた。当然KATーTUNも見ていた。掘り起こせる記憶はほぼないが、赤西くんの存在感は圧倒的だった様に思う。仁亀ツートップというのは当時の私も認識してはいたが、はっきり言って、仁トップだった(ように私には映っていた)。容姿に力を入れている亀ちゃんと仮にダサい服で出てもかっこいいと思わせられる赤西くん、言わずもがな。田中くんはジャニでは珍しく役作りではなく坊主であり、硬派なイメージ。それと、今の4人にはないバラエティでの機転の良さは好きだった。

KATーTUN=存在感赤西くんと好男子田中くんの印象だった当時、世間的には赤西くんの留学やスキャンダルなどゴシップに事欠かないグループでもあった。でもアウトローヤロー好きな私にはプラスにしか働かなかったのだが、衝撃的な出来事が起こる。悪い意味で。

嵐バラエティと言えばあのテレビ局。嵐を育ててくれたテレビ局を私は贔屓目に見ていた。そのテレビ局で、KATーTUNの冠バラエティ特番(確か…衝撃でテレビ局名以外うろ覚え)があった。嵐バラエティが面白いんだから、そりゃKATーTUNも面白いよきっと、間違いないよねぇ、と喜び勇んで見たのだった。

しかし、そこで私が見たものは、バラエティの空気を悪くさせる赤西くんとそんな赤西くんに気を使う5人の姿だった。ゲーム内容などは面白そうな良い企画だった様に思う。なのになぜ。

赤西くんにも5人にもがっかりした。仕事なめんなよ。一緒に仕事しているスタッフに迷惑かけるなよ。独りよがりな赤西くんもだが、それ以上に気を使う5人の方が余計に腹を立ていた。世間の波に揉まれようともしない甘ったれた男子を(あくまで印象)当時の私が最も毛嫌いしており、二度とKATーTUNはテレビでは見ないと、誓った。嵐バラエティを思い描いていた自分に腹を立てた。

(ファンだったら違う感想だっただろう。KATーTUNを演じれなくなった赤西くんがKAT-TUNとしてバラエティに出演しなければならないというのはどれほどの感情だったのだろう。今までフロントマンでいた彼に背中を向けられ、不安だったのは誰よりも5人だったのかもしれない。永遠に分からない。)

バラエティ事件の後に赤西くんは脱退する。お茶の間ですらなかった私でさえ「方向性の違い」というのは把握できた。でも田中くんだけは、未だ分からない。ネット海潜っても、教えて下さる方の話を聞いても、ぼんやりとした感触しか残らない。ファンになってから、デビュー後のCDをほぼ集めた。メイキングで見せる田中くんはグループのバランサーとして、貢献しているように見える。メンバーを、KATーTUNの音楽を、好きでいるように見える。決してKATーTUNに泥を塗るような事はしない人と思ってしまう。今でもそう思ってる。結果的に泥を塗ったのに、なぜ今でもそう思うんだろう。いつか(仮に来ないいつかでも)腑に落ちたい、というのは我儘だろうか。

私はKATーTUNの音楽が好きだ。KAT-TUNの音楽でKAT-TUNを演じ続ける彼らが好きだ。あのバラエティ事件がなければ、数年早くハマっていたかもしれない。

昨年の嵐にしやがれ東山紀之さんがゲストだった時、「ファンは一瞬で去っていくからね。自分達が思っている以上にファンに分かられているよ。」と言っていた。嵐に言っているようで、後輩全員への言葉だったのだろう。あのバラエティ事件は、まさにこれだった。

4人を好きになってから、5人、6人も好きになった。バラエティ事件のトラウマ故に、過去の5人、6人を好きになるなんて想定外の事だった。全くタイミングというのは末恐ろしい。

何年か後には、バラエティ事件の事を忘れてしまうかもしれない。むしろ忘れていたい。完全に消えてはいないなぜという負の感情とどうしたって惹かれてしまう正の感情のせめぎあいが、これからKAT-TUNを追い続ける先にどのように昇華されていくのか。その瞬間をワクワクしながら迎えてみたい。

すれ違っていたの、あの時。すれ違えて、良かった。